Ladakh Bike Trip

ラダックのバイク旅




ラダックの走り方① バイクで走るラダックはどんな道?

レーでバイクをレンタルし、延べ3週間ほどラダック中をツーリングしましたので、その情報を載せておきます。(2018年8月~9月)

情報量が凄いことになりそうなので、何回かに分けて記事を書く予定。
今回は「①バイクの旅とラダックの道 編」です。

Ladakh Bike Trip
【パンゴン湖に行く途中にあるChang La(5360m La=峠)】
 

icon-list 関連記事
ラダックの走り方② レーでバイクをレンタル② レーでバイクのレンタル
レーでバイクを借りる方法を解説。
ラダックの走り方③ バイク旅の準備・装備③ バイク旅の準備・装備
バイクのチェック、ガソリン、装備、パーミットの解説。
ラダックの走り方④ パンゴン湖のバイク旅④ パンゴン湖のバイク旅
レーからパンゴン湖への行き方。
ラダックの走り方⑤-1 ヌブラ渓谷のバイク旅 前編⑤-1 ヌブラ渓谷のバイク旅【前編】
レーからヌブラ渓谷への行き方。
ラダックの走り方⑤-2 ヌブラ渓谷のバイク旅 前編⑤-2 ヌブラ渓谷のバイク旅【後編】
ヌブラ渓谷の走り方。
⑥-1 ザンスカールのバイク旅【前編】
レーからダー・ハヌーを経てカルギルへの行き方。
⑥-2 ザンスカールのバイク旅【後編】
カルギルからランドゥムを経てザンスカールへの行き方。
⑦ ツォ・モリリのバイク旅
レーからマヘを経てツォモリリ湖への行き方。
【番外編】バイクで転倒し無料病院に行った話
インドの病院で足を縫ってもらった話。

 


タミオーが描く「旅の4コマ漫画」インスタはこちら
旅のコマんドー

バイクでラダック中を駆けまわる

標高3000m以上にあるラダック地方は、インドの中ではバイクツーリング天国としても知られていて、インド人やヨーロピアンのライダーが多い。

インドの道は日本と同じ左側通行なので日本人にとっては走りやすく、レーで簡単に安くバイクを借りることができるのでバイク旅をしやすい環境が整っていると思う。

自分は5年前と今年の2回、走った場所はパンゴン湖(パンゴンツォ)、モリリ湖(ツモリリ・ツォモリリ)、ヌブラ渓谷、ダー・ハヌー地方、ザンスカール地方、レー周辺とアルチゴンパ、ラマユル。
ラダック地方でバイクで行ける所はほぼ走った。

現地の治安は良く全く問題なしでした。

Ladakh Bike Trip
【パンゴン湖への道 バイクと弟氏】

バイク旅の魅力は、自分の好きな場所へ行くことができ、自分の好きな場所で止まって休むことができる自由さにあると思う。

同じ道をバスの窓から見た景色と、バイクに乗って見た景色では全く印象が違う。こんなに美しい場所を走っていたのか!と驚く事もしばしば。

バスやタクシーの移動だと目的地から目的地へ点から点の旅なのだが、バイクは線の旅。道中もラダックを自分の体で十分に味わう事ができます。

自分の判断と技術と体力でその場所に行ったという事実。非常に疲れるが達成感と感動は格別です。

鬼注意!
パンゴン湖、モリリ湖、ヌブラ渓谷、ダー・ハヌー地方をバイクツーリングする場合、パーミットの関係上、基本的に二人乗りのタンデムツーリンクか複数のグループツーリングでしか行くことができない。しかし、1人でも行けたとの情報もあるので現地にて情報収集されたし。

 

ラダックの仁義なき運転

ラダックに限らずインド全般に言えるのが、運転の荒さ

対向車がいるのに平気で追い抜きをかけたりするドライバーも居るので、そんなドライバーに出会ったら極力スピードを落としてやり過ごしていた。

インドでは先に突っ込んだ者が優先であるという考え方が強いので、乱暴者に会ったら、素直に譲ってました。

ブラインドコーナー(先が見通せないコーナー)も突っ込んでくる車がいるので、そこでは必ずクラクションを鳴らしていた。突然横断する歩行者も多いので、道路脇に人を見かけたらクラクションを鳴らして自分の存在をアピール。

インドは交通ルールがあって無いような国なので、クラクションがうるさいのはある程度仕方のない事だと思う。

Ladakh Bike Trip
【ヌブラ渓谷への道 ブラインドコーナーが多かった】

ラダック地方は軍の基地が多く、ノロノロ運転の大きな軍用車が大量に走っている。しかし軍用車は紳士的なドライバーが多いのが印象的。すんなり道を譲ってくれたりします。これだけでアーミーの印象が良くなるから不思議。

日本とウインカーの出し方が全く逆の場合あって、一本道で前に遅いトラックが走っているとします。そのトラックが道路の左側へ寄って、右にウインカーを出すと「道を譲るので先に行け」という合図です。日本ではUターンの合図です。

ああそうだ忘れるところだった。ルール無用本能のままに蠢く危険な連中が他にも居た!ラダックの大自然に住む動物だ。牛馬ヤクは比較的動きが遅いのだが、はすばしっこいので特に注意!自分は羊で痛い目を見ました。

参考バイクで転倒しインドの無料病院にお世話になった話

 

安全第一郎
・ゆっくり走る。
・疲れをためない。
・無理をしない。
コレが基本!

 

上へ行くほど過酷なラダックの道

交通量の多いレー~ラマユル~カルギルの幹線道路などは綺麗に舗装されてて非常に走りやすく走行距離も稼げる。

それ以外の道路は穴ぼこや減速帯やダートロード(未舗装路)が突然出現したりするのでゆっくり走ってました。

標高5000m近辺の峠はほとんどが舗装されておらずダートで、しかも工事中の所が多く気を抜いていたらコケるほど石が浮きまくっています。しかも空気が薄い。

Ladakh Bike Trip
【Khardong La 標高5000m以上で道路工事中 お疲れ様です!】

インド人ライダーを見てるとほとんどの人がプロテクター類を身につけていた。ダートロードを走るなら少なくとも膝プロテクターはあった方が安心。

一日50Rs-100Rsでレンタルできるしアウトドアショップでも購入できる所があります。肘と背骨を守るライダージャケットがあるとさらに安心。バイク用品のレンタル屋で借りる事ができます。

レンタルや装備関係の詳しくは、こちらを参照してください。
参考バイク旅の準備と必要な装備

 

川渡りは綱渡り

ラダックをバイクで走っていて気をつけるべきは道を横切る川。

もし川の途中で転倒しバイクを全て水没させるような事があれば、一発でバイク旅終了です。
 

川渡りのある場所
パンゴン湖(8月頭、湖に近い場所)
ザンスカール地方(8月末~9月頭、ランドゥム周辺からパドゥムにかけて)
モリリ湖(9月中旬、寒い時期に行ったので川は無かったが、Namshang Laの手前辺りに川の跡があった)
 
上記以外に、マナリ~レーマナリ~スピティの道も川渡りがあるようです。ヌブラ渓谷、ダー・ハヌー地方、レーからカルギル間は問題無しでした。

 
自分がザンスカールへ行ったときは、下の映像のような水位だった。バイク(ロイヤルエンフィールド350cc)のサイレンサー部分が完全に水没してしまいブクブクいっていて、エンジンが止まってしまうか不安だったが大丈夫でした。


【Ritu Sainiさんの映像より】

川の深さが分からない時は、先に渡る車やバイクの動きを観察し安全なルートを走る。

周りに自分しか居ない場合は、サンダルに履き替えてまず歩いて深さやルートを確認してからバイクで渡ってました。

横着して靴のまま渡って濡れてしまうと標高が高いため体温を奪われるので、面倒でもサンダルに履き替えるようにしていた。

あと、二人乗りの場合は、一人は川を歩いてもらい一人乗りで渡った方が成功率が上がります。バイク2,3台のグループで行くのもお互い助け合えるので良いと思う。

川を渡るのが難しい場合は、いったん諦めて引き返し水位の低い早朝にアタックするか、みんなで協力して石を投げ入れて道を作るかですかね。
 

ラダックの川の特徴
午後は気温が上昇し雪が溶けるためかなり増水します。
しかし午前中の寒い時間帯は川の水量がほとんど無いです。
夕方走ったときは凄い水量で苦労した川が、翌日の朝走ったときは完全に干上がっていたりします。

 
これは知らなかったんですが、エアクリーナーが濡れてエンジンが止まってしまった場合の乾かし方が以下の映像にありました。排気ガス噴射で乾燥させるアイデアは凄い。

ちなみにロイヤルエンフィールドも乾式のエアクリーナーだったのでこの手法は使えるかな?!


【GrimRiderさんの映像より】
 

安全第一郎
事故には十分気をつけて、
ゆっくりゆっくりツーリングを楽しんで!

 
 
次は②レーでバイクをレンタル編につづく!!

※この情報は年月が経つと変わってしまうものもあるので、アドバイス程度とお考え下さい。



この記事がイイ!と思ったら
コーヒーでもおごって頂けると嬉しいです






この記事を書いた人 : タミオー / Tamioo
旅が人生。なるべくお金を節約し世界の隙間をふらふら生きる。読み手を選ぶ狂気の旅日記本「タミオー日記」の作者。旅マンガも描きます。
タミオー日記 : www.tamioonews.com
旅マンガ : インスタ tabi.koma で検索!
ツイッター : @tamioonews


海外で意外と使える!楽天モバイル ★お友達紹介キャンペーンで最大13000ポイントもらえます


読み手を選ぶ狂気の旅日記本
タミオー日記発売中!
footer drawing tamioo


アマゾンで他に買いたい物がある場合でも、下のリンクを踏んで別の商品の買い物してもらえるだけで、タミオーにいくらかの広告料が入ります。サポートよろしくお願いします!

「ラダックの走り方① バイクで走るラダックはどんな道?」への5件のフィードバック

  1. はじめまして! ハヤトと申します。
    旅行記楽しく読ませていただいてます。

    海外でレンタルバイクするのにはまりつつあり、今回ヒマラヤを旅したいと思っています。

    10月頭にレー→ヌブラ渓谷→パンゴン・ツォ→レーでレンタルバイクでツーリングに行こうと検討しています。
    (本当はもう少し早く行きたいと思っているのですが、休みの都合上どうしても、、、)

    しかし、天候を考えると10月は無謀なのかとも思っています。
    9月くらいに走ったときの寒さとか、現地で聞いた話とかで「何月くらいからツーリングは厳しい」とか、何か少しでも情報を集められればと思っています。

    もし、よろしければお答えいただけると幸いです。

    1. ハヤトさん初めまして。

      海外バイク旅、良いですよね!!

      まだ記事にしてませんが去年の9月20日頃にツォモリリにもバイクで行きました。

      ツォモリリには記事の下の方にあるライダージャケット、冬用グローブ、膝プロテクターをしていきました。 http://www.tamioonews.com/news/?p=5174

      上はライダージャケットの中に、ウルトラライトダウン、トレーナー×2、Tシャツで、下は膝プロテクターにズボンとスパッツ(カッパもはいたかも)です。日本で言えば冬の装備ですかね。

      レーからツォモリリの初日は寒さが厳しく、この装備でギリギリ大丈夫な感じでした。5000mの峠越えもありましたが、雪などはありませんでした。

      ラダックは9月中旬を過ぎると日増しに寒くなってくる印象でした。10月だともう少し冷え込むかもしれません。

      曇りとか雨だと非常に寒く、太陽が出てれば天国という、ラダックのツーリングは天気次第です。

      いつ雪が降り出すか不明ですが、現地入りしてみて雪で行けなさそうな場合、レー周辺やレーからカルギルのツーリングに切り替えるのもありかと思います。

      参考になれば幸いです。

      タミオー

  2. コメントありがとうございます! やはりかなり寒いみたいですね。。。

    タミオーさんの言うとおり、状況次第で目的地変えるのが良さそうな気がしてきました。

    挙げていただいたカルギルを目指したり、もしかしたらマナリでレンタルしてレーorカザ辺りを目指すかもしれません。

    でもいずれはタミオーさんのようにラダック各地を巡ってみたいです。ほんと羨ましい限りです。

  3. こんにちは来週レーへ行く予定です!

    5000メートルの高い場所って
    バイクのエンジンってかかりますか??!

    1. サトちゃんさん

      レーでレンタルしたバイクで、標高5000メートル以上のカルドゥンラ峠でも問題なくエンジンかかりました。

      レー羨ましいです!
      事故と高山病に気を付けて、楽しんできてください!

ハヤト へ返信する コメントをキャンセル

CAPTCHA